【西洋占星術・水星】知性やコミュニケーションだけじゃない｜スピリチュアルやオカルトの性質も？

陰陽五行のそれぞれの要素について学んでいくと、
陰陽五行の陰陽と5つの要素が西洋占星術の天体の性質ととても似ていることに気が付きました。

「木」は木星で　拡大、成長を表し
「火」は火星で　情熱
「土」は土星で　ルールや常識、土台
「金」は金星で　純粋、循環

ちょっと違うなと思う部分もありますが、大まかなキーワードなどは一致している印象を受けました。

ただ、「水」の水星に違和感を持ったのです。

陰陽五行の「水」は　個人で言うと個性が集団に埋まってしまった「土」から本当の自分に目覚めて「水」にたどり着くのが理想と言われて
五神の「精」が表すように　精神や霊性をつかさどるとありました。

いっぽうの西洋占星術では水星は「知性」や「コミュニケーション」がキーワードとされていて、
スピリチュアルな要素はどちらかというとあまりないと思っていたからです。

わたしは、西洋占星術は10年ほど前から主に独学で勉強していて、
一時期、プロを目指そうと思ったりもしましたが、
あまりにも複雑で深すぎて頭がついていかなくなったので、
趣味で家族や仲のいい友達のチャートを読む程度にとどまっています

今回は「知性」や「コミュニケーション」の意味はもちろん
スピリチュアルな意味やほかにあまり知られていない意味もあるののかなど、
西洋占星術における水星について色々と調べたのでシェアしたいと思います。

水星の基本情報：

エレメント：コールド・ドライ
コールド：　行動力を持たない
ドライ：人、考えなどを結び付けない
（ただし、太陽に一番近いので、コールドのエレメントはあまり当てはまらない）

水星と太陽は最大でも27度までしか離れることがなく、
太陽とコンジャンクションのアスペクトをとることもよくありますが
順行と逆行を頻繁に繰り返します。

公転周期：約88日

水星は男性性でも女性性でもなく中性ですが
結びつく天体の影響を受けるので
太陽など男性格の天体と強くアスペクトする場合は男性格
月や金星など女性格の天体とアスペクトする場合は女性格
とされます

ふたご座と乙女座のルーラーとして受け持つ

神話での水星

水星は英語では MERCURY(マーキュリー）で

ラテン語　メリクリウスが語源となっています。

メリクリウスはギリシャ神話のヘルメスのことで
ゼウスと女神マイアとの間に生まれました

生まれて間もなく　ヘルメスは旅に出て
アポロン（太陽）の牛を盗み
まるで牛たちが地上から空中へ消えてしまったかのように見せたので

それを天から見ていた父のゼウスが
我が子ながら頭の良い盗み方に関心しました

それが由来して水星は盗みをつかさどることもあります。

その後アポロンもヘルメスが牛を盗んだことを知って咎めますが
竪琴（ハープ？）をアポロンに贈って言いくるめて
ヘルメスとアポロンは音楽を通じて仲よくなった

と言い伝えられています

このことから水星は知恵を象徴する天体とされました

そして、このギリシャ神話のヘルメスは
エジプト神話のトート神と同一とされていて

12の宇宙の法則の礎となった
7つの宇宙の法則を説いた人物でもあります

そのことからヘルメス（トート）は
メッセンジャー・オブ・ゴッド、「神の使い」といわれています。

また　トートは英語でTHOTHで
思考を意味する　THOUGHTの語源になっています。

そのことからも水星が
思考や知恵をつかさどることが分かります。

トートは
ものごとを記録すること
神からのメッセージを受け取りって伝える役目だったので

普遍的な宇宙の法則などの探究やチャネリングも
水星の性質として大きく関わってきています

インドでは水星のことを・・・

そして、なんとインドでは
惑星の水星のことをブッダ（Buddha）と呼ぶのだそうです！！

ブッダが思考が持つパワーについて説いているのと同様に
水星は哲学的思考と 知覚を通じて表現する能力や
精神性を磨く、悟りという意味も含みます。

また、水星は第3の眼の第6チャクラをつかさどります
まさに見えないものを見る力、霊性に目覚めるということですね

そして、思考とは
心のありかた、精神性、マインド、メンタリティー、意識など　を含みます

水星のシンボルとその意味

水星の重要性はシンボルでも表されています。

占星術で使われる水星のシンボルは

☿

これですが、
このマークは、月、太陽、地球のシンボルで構成されています

3つで構成されるシンボルを持つのは7つの惑星のうち水星だけなんです。
（トランスサタニアンを除く7つの天体）

このシンボルは、精神・思考が物質と魂の上にあることで、
精神の重要性を表しているのと同時に
太陽（魂、ソース）も描かれていることで、宇宙とつながることも意味しています

水星以外は、下の図（The Hearth Book より）のとおり

太陽：☉
月：☽
火星：♂　肉体の下に魂が埋まっている
木星：♃　マインドが物質よりも上にある
金星：♀　魂が物質よりも上にある
土星：♄　マインドが物質の下に埋まっている

というわけで水星は単に知性やコミュニケーションだけでなく、

精神精やスピリチュアリティにも深く関わっているということが分かりました

ネイタルチャートで水星を読み解く

☿　水星が活動宮サイン（おひつじ、かに、天秤、やぎ）

知性、理解力の高さ、優秀さ
様々な分野の学問への探求心や倫理性を持つ

☿　水星が不動宮のサイン（おうし、しし、さそり、みずがめ）

慎重さ、協調性がある
様々な事柄や企画に対してコツコツと取り組む
あきらめない

☿　水星が柔軟宮サイン（ふたご、おとめ、いて、うお）

直感力にたよる
ものごとを善悪の判断をしない

ほかの惑星とのアスペクトが多かったりすると
スピリチュアリティや哲学,　非物質世界への探究が強くなる傾向があります。

また、Astorology Guides というサイトによると、
予知、預言、魔術、瞑想、占星術、数秘術、タロットなどの
エソテリック（密教）やオカルトへの関心も　水星と深く関係するとあります

特に、月や冥王星、海王星などとアスペクトがあるとこのような傾向がありそうです。

まとめ

水星は知性やコミュニケーションをつかさどるとされていますが、
シンボルからも読み解けるように精神性やスピリチュアリティとも深く関係していて
とても多岐にわたり、水星が関係することが分かりました。

情報、知識、言語、思考力、理解力
コミュニケーション、取引
分析、翻訳、伝達

哲学、精神論、スピリチュアル、チャネリング

瞑想、占星術、タロット
オカルト、数秘術
魔術、預言、予知

わたしはネイタルチャートでは水星はかなり強くて
冥王星と木星と水星のトリプルコンジャンクションがあります
でもこの意味がずっと分からないと言うか、
幸運の木星があるのに、この解釈が上手くできませんでした

学力は英語だけが飛びぬけて成績が良かったので、
水星ｘ木星ｘ冥王星の恩恵を受けたかもと思ってますが
それ以外は決していいとは言えず。。。

それにどちらかというとコミュニケーション能力は乏しく、
やや引きこもり体質で
友達もめちゃ少ないです　笑

なので、幸運の木星も重なっている割に
水星活かしきれていないかも～と思っていましたが

水星をいろいろと調べて、オカルトやスピリチュアルな意味もあることを知ったので
妙に納得がいきました。

わたしは太陽がさそり座なので、それがオカルトへの関心と関わっていると思っていましたが。
きっとそれもあるけど、

水星ｘ木星ｘ冥王星　のコンジャンクションが分からないままでモヤモヤだったのか
水星の意味が広がったことで、自分をより深く知れた感じがします。

このThe Heart Book は　今結構欧米のSNSでもバズっていて
以前　トーラスの記事でも少し触れましたが、とにかく深すぎてほとんど理解できませんが
SNSの解説なんかも見ながら学んでます。
チャクラや聖書、占星術、物理など　ほんと内容がぶっ飛び！！

日本語訳なくていつかこれの翻訳をやってみたいけど、言語よりも中身が難しすぎて…

河内邦利先生著のこの本は、モダンな占星術ではなく、伝統占星術で内容がこちらも濃くて
心が折れます。
だけど、理解できる日が来たら、本当に西洋占星術がプロ並みに読めるようになりそうな一冊です