今回は、陰陽五行の「木」と内臓や感情との関係を詳しく調べました。
・ 毎日忙しくてイライラする
・ 疲れて休みたいけど休めない
・ 冷えに悩んでる
・ PMSや月経がしんどい
など、特に仕事や家事で毎日忙しい女性あるあるだと思いますが、
肝、胆をいたわって、巡りをよくすると不快症状ががおさまるかもしれません
五行における「木」が表すもの
それは、創造の源であり、誕生と再生
木のイメージの通り、根を張り上へ上へと昇ることを象徴します。
東洋医学では、木は肝臓と胆のうとそれらの経絡と関係します。
肝
肝は「木」の陰の性質で 肝臓と肝臓の経絡のことを指します
肝は上に向かって成長、上昇する性質をもちます
肝の主な働きは
1⃣ 疏泄:気・血を巡らせ、消化機能を促進させる、感情を消化させ情志活動をスムーズにする
正常に機能している場合:
・精神状態が安定する
・イライラせずに優しくなる
・疲れにくい
不調の場合は:
疲れやすい、イライラ、精神が不安定、目の充血、肩こり、おなかの張り、胸の張り、ため息など
2⃣ 蔵血:血を貯蔵し、量を調節する
これらが正常に機能していると
・月経のリズムが整う
・健康的な食欲
・顔色がいい
・睡眠の質がいい
蔵血作用が低下すると:
血行不良、顔色が悪い、手足のしびれ、めまい、不眠、動機、月経不順、PMSなど
胆
肝胆相照らす
胆は「木」の陽の性質で、胆のうとその経絡のことを指します。
胆は主に肝気のサポートをします
胆の主な働きは
1⃣ 胆汁を分泌し消化を助ける
肝の疏泄がしっかり機能することによって、胆汁の分泌が正常になる
胆が健康的な場合は
度胸があり、決断力がある
(大胆の由来!?)
不調の場合:
優柔不断、食欲不振、吐き気など
そのほか、「木(肝・胆)」が影響するところ
眼
「肝開竅于目」:肝は目に開竅す
肝の経絡は目に通じていて、肝の蔵血機能が目に直接影響を及ぼします。
目のかすみ、視力低下、目やに、充血などの目の不調は肝の蔵血機能の低下が関わっていると言われます。
筋肉
肝が血を貯蔵すること(蔵血)により肝の血が筋膜や筋腱を養うことができ、正常な運動につながります。
過度の運動は肝血が不足することによって、筋肉痛や筋肉の痙攣をおこす
また、こむら返りも肝の不調から引き起こされます
爪
爪は筋の余りと考えられ、肝の健康状態は爪に現れます。
肝血が不足すると、、爪が白っぽくなってすじが入ったり、割れやすくなったりします。
「木」は感情の怒りをつかさどる
肝主怒:肝は怒を主る
「木」が対応する感情は怒り
とくに肝は怒りの感情と密接にかかわっています。
肝の蔵血機能が異常になると、血が頭に上りやすく、怒りやすくなります。
また、怒りによって、同じ肝経絡の目にも影響して、充血や目のかすみが生じたりします。
怒りすぎるとめまいだったり、同じ経絡の筋肉もこわばり痙攣などをおこしたりします
「木」はストレスに弱く、リラックスした状態が好き
自然の法則で温かい気は上にのぼり、冷たい気は下に下がります
同様に、人間も頭にエネルギーがのぼりやすく、手足は冷え気味ですが、
人体の基本は頭が冷たく、手足が温かい状態「頭寒足熱」が健康な状態です。
もともと「木」のエネルギーは上にのびのびと大きくなる木が象徴するように、
健全な場合、エネルギーは適度に上昇することによって、肝はリラックスし
疏泄や蔵血の機能が発揮されます
「木」のエネルギーが健全でない場合は、機能が低下するのではなく、機能が暴走し、ブレーキが利かなくなるのが特徴
「木」特に肝気はストレスや精神の刺激を嫌います
そして、ストレスにとても弱い「木」のエネルギーですが、肝臓の臓器は腸(下痢や便秘)や胃(胃痛や嘔吐)のように自ら悲鳴を上げません
とても我慢強く、表向きは「正常」に機能するために、急に起きられなくなったりして鬱を発症したしります
ストレスがかかるほど、アクセルがかかるこの状態を「木気(肝気)亢進」といって
血流が逆になり頭に血が上り、主に体の上部に不快症状を引き起こします
「木」の不調が引きおこす心身の不調
・頭痛
・肩こり
・めまい
・イライラ
・のぼせ
・手足の冷え
・震え
・食欲不振
・ヒステリー球(梅核気)
・そう鬱
・てんかん
・パーキンソン病
特に女性とかかわりの深い「肝」
女子以肝為本:女子は肝を以て本と為す
女性の体は「血」が土台となっていて、
月経、妊娠、出産、更年期、閉経 まで
「女性としての一生」は「血」に支配されています。
・月経不順
・PMS
・更年期障害
・不妊
・母乳分泌の不足
など、女性特有の不調も「木」とくに「肝気」と大きく関わりがあります。
「木」の状態を健康にするには
① 無理をせず、適度に休む
肝気はストレスに弱いのに、頑張り屋さん
のぼせ、イライラ、目の充血など些細な体のサインを敏感にキャッチして
「肝が今無理してるんだな~」と意識して
無理をせずにリラックスできる時間を作ることが大切
② 下半身を温める(冷やさない)
イライラや肩こり、頭痛は「冷え」の症状と重なります
上へ上へと昇ろうとする「木」のエネルギーが下半身への血流を妨げるので、意識的に足元や下腹部を温めると
木気亢進を抑制できます
③ 栄養をとる
「木」が関係する味覚は「酸味」なので、
・梅干し
・酢の物
・レモンなどの柑橘類
・さくらんぼ
・りんご
などを積極的にとるといいとされています。
クエン酸が疲労の原因である乳酸を排出する働きがあります。
また、酸味は体内に入るとアルカリ性に代わるので、血液の酸化を防ぎます。
そのほか、からだを温める
くこ、なつめ、黒豆
また、木に関係する季節は「春」なので、
たけのこ、うど、タラの芽などの山菜
「木」は魂(宇宙)とつながる
陰陽五行には五神といわれ五行それぞれにちがった精神が関係しています。
「木」の五神は「魂」
春や木のイメージからも分かるように、魂は創造の源で、誕生と再生を表しています。
上へあがるエネルギーが第、第7チャクラと関係して、直感力や判断力をつかさどります。
最後に
調べながら、とても勉強になりました。
肝や胆の直接的な不調が分かりにくい分、
感情や目、筋肉、爪がバロメーターとしてサインを出してくれているんですね。
最後に、足の甲に「井穴」と呼ばれる、肝経と胆経に効くポイントがあるようです。
太敦、きょう陰を押したり、しろ矢印部分を上に向かって刺激を与えると効果的と言われています。
参考元
泰生堂薬局 | 【五臓】肝の特徴 (ookawashouten.com)
「女子以血為本」 ~女性は血をもって本と為す~ – 漢方の一陽館薬局 (ichiyokan.jp)
怒りの感情は「肝」 | 船瀬図書館 (min-voice.com)
⑩陰陽五行がわかる!作用を知って季節に摂るべき五味とは。 | きこうカイロ施術院 (kikoukairo.com)
魂(こん)の意味|東洋医学と精神性 | Timeless Edition (timeless-edition.com)